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教員同士の研究会に参加してきた。
生活科・総合的な学習の時間に関する実践報告2本と、文科省からの伝達講習があった。
いかに子ども同士の学びを結びつけるのか。いかに子どもの「知的な気づき」を深めるのか。実践をもとにした教員同士の質疑応答があった。
なるほどな、と思ったのは「個々人の十分な活動時間の確保」を経てこそ、意味のある「他との関わり合い」が実現され、学びが深まっていくという点。自分自身の居合道経験を振り返ってみても、まず自分の稽古ありき。その上で、他者との交流をするといろいろと考えたり、感じたりする部分もある。
小学校1・2年生の生活科では、まだまだ発達段階上「自己中心」な部分に配慮し、繰り返し、じっくり取り組める十分な時間と場の確保を行うことが大切。子ども同士の「相互評価」も、できることなら行わせたいが、語彙力や他者への関心も不十分な場合、形式的な「よかったです」「いいと思いました」などを言い合うだけの時間になる。では少しでも互いの学びを結びつけ合うためにどうするか。いいと思った子にカードやメダル、ブロックをあげるなど、具体的な「もの」(=評価される子ほど量が多くなり、目に見えてわかりやすい)を用いた、などの経験談も出された。
また、生活科のまちたんけんを、どのように3年生の社会科や総合で行うまちたんけんと関連させ、カリキュラムとして構築するのか。この点も、改めて話題に上がった。
文科省の伝達講習で挙げられた生活科の課題としては2つ。
・かかわりを通して得られた知的な気づきを広げ、深める指導方法の工夫・改善
・学校生活への適応や他教科等との関連を意識した年間指導計画の工夫・改善
総合的な学習の時間の今後に向けては、以下の3点があげられていた。
・意義、重要性、必要性については、ほぼ共通理解が図られている。
・各学校の実態の差を改善していく必要がある。
・支援策の新しい項目
  →総合的な学習の時間コーディネーター要請講座の開催
  →総合的な学習の時間におけるNPO等の外部人材の活用推進事業
ここ数年の低学力論議のあおりを受けた「生活科・総合的な学習の時間不要論」は、現在の文科省や中教審では影を潜め、存続や改善を図る方向で議論が進んでいるなどの話があった。総合に関する各学校の差などは、先輩教員に聞いても「転勤時の苦労」として挙げられている。「コーディネーター」がどのように養成され、活動していくのか。見守りたい。その他、「教科学習で不十分な、『学習成果の実践的応用』を総合で図る」べきといった議論も出ていた。数年前、文科省は総合を「教科学習の発展には当てない」との見解を示していたように記憶している。見解が変わるのって、現場の戸惑いを招くだけ。いかがなものかと思った。
ともあれ、文科省のいうことは注視しつつも、「学びとは何か」を考えれば必然的に答えに近づくのではないかとも感じた。僕の場合、居合道や教育史研究で感じた「学びの面白さ」をよく思い返すのもいいだろう。それが、自分自身の教育実践に反映させられればいいなと思った。そのためにも、この夏は論文やら居合の稽古やら、久々に打ち込みたい
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